世界4大大会 テニスコートとその違い
テニスの試合で最も有名なのが、グランドスラムとも呼ばれる、国際テニス連盟が定めた4大大会です。1月の全豪オープン、5月からの全仏オープン、6月からのウィンブルドン、8月の全米オープンがあります。イギリスのウィンブルドンは芝のコートですが、フランスはクレーコート、その他はハードコートになっています。
コートによって、試合中の選手の足への負担や、テニスボールの威力が変わってきます。芝コートは手入れにコストがかかるため、最も歴史が古いとされるウィンブルドンのみですが、サーブやそれをバウンドする前に打ち返すボレーの威力が変わるのが特徴です。
クレーコートは赤土や粘土、砂を使って造られたコートで、土が柔らかいために選手の足の負担が少ない反面、ボールの威力も吸収されます。天候に左右されやすいコートで、雨が降るとぬかるんで滑りやすくなります。一度バウンドした球を打つストロークが得意な選手に向いているコートと言われています。
ハードコートはセメント等で固めた陸上競技場のようなコートで、滑りにくくプレーはしやすいですが、硬いために足への負担がかかります。他のコートに比べ、管理もしやすく、プロの試合では最も平等な条件で試合ができます。
芝コートやクレーコートでの試合を得意とするプロテニス選手もいるので、それぞれのコートと選手との相性を考えながら試合をみるのも楽しみの1つです。